「呑美喰学遊館」ってなに?
静岡市清水区西久保にあるすずき酒店さんが、2016年に装いも新たに「呑美喰学遊館(のみくいがくゆうかん)」としてオープン。4つのスペースからなる店内は、よりお酒を身近に楽しんでもらおうという趣向。
今回は、店内のランチ&呑み処「すず季」にて、日本酒と料理を楽しんできました。日本酒コーディネーターの店主・鈴木さんからいろいろ聞けるので、日本酒ビギナーにおすすめです。
目次
「呑美喰学遊館」はこんなお店
住宅街に突如として現れる「呑美喰学遊館」。外観を見れば、ただの酒屋でないことは確かですよね。なんておしゃれなんでしょう。
ちなみに夜はこんな感じでライトアップされてきれいです。
「呑美喰学遊館」の4つのスペースには、それぞれ名前がついています。店名があって、さらに名前が4つあるなんて、すごく珍しくないですか?おもしろいですよね。
カフェ まる茶
ちょっとしたカフェスペース「カフェ まる茶」。外の景色を眺めることができます。
すずき酒店
母体である酒屋さんのスペースですね。地酒や酒粕などの販売を行っています。
すず季
「すず季」では昼に定食を、夜はおつまみとお酒を楽しむことができます。店主との距離が近いので、日本酒についてわからないことは、気軽に聞くことができます。
学びや 鈴の木
2階の「学びや 鈴の木」では、日本酒講座などの各種スクールが開講されています。さまざまな用途のフリースペースとしても利用することができますし、ランチの貸切もできるそうですよ。
「すず季」のメニュー
夜は、日本酒(3品)とおつまみのコース(3,240円)のみ。基本は予約制で、前日まではメール予約、当日は電話予約のみです。席が空いていれば突然の来店でも対応してくれるとか。
この日のセレクト日本酒3種は、「杉錦(静岡県)特別本醸造」「龍勢(広島県)純米生原酒」「田村 特別純米 2013 冷蔵熟成」。季節や気候によって、いろいろ変わりそうですね。
「すず季」で日本酒に浸る夜
「今日は暑いですからハイボールにしましょう」とご主人が出してくれたのは、日本酒をサイダーで割ったハイボール。当初はそのまま出す予定だったようですが、体温が上がった状態だとお酒が回りやすいことから出し方を変えてくださいました。
こちらは前菜。大吟醸の酒粕を使ったわさび漬けは初体験。わさび漬けが得意でないわたしでもすごく食べやすかったですね。
しょうがの酒粕漬けは、しょうがの尖った部分をそぎ落とした感じ。しょうがっぽさを残しつつも甘みがありました。クリームチーズの酒粕漬けは、まるでチーズケーキのよう。酒粕のパワーを感じますね。
おつまみはどれもお酒に合うように作られているので、完全に日本酒にマッチします。
続いて出てきたのは、鯛のお刺身。
ここで合わせるのは「龍勢」。コクがあって、日本酒好きにはたまらないお酒だとか。
「龍勢」は、日本酒ビギナーにはちょっと強いかもということで、連れの日本酒はすっきりして飲みやすい「山法師」に変えてくれました。こういう配慮は嬉しいですね。飲み比べもできて得した気分。
普段はビールしか飲まないわたしですが、「お刺身は間違いなく日本酒だよなー」としみじみ感じます。
次に煮物が登場。こちらトマトで煮てあるそうです。ほほぅ、これまた初体験。トマトの酸味でさっぱりしています。
続いては焼物「吟醸酒粕の国産豚の粕漬け」。酒粕によって、お肉がぐぐぐーんと甘く感じられます。
お肉に合わせていただいたのは「田村」。日本酒らしい感じでした(と日本酒ビギナーがほざいています)。
〆のごはんとお味噌汁、食後のお菓子をいただいてフィニッシュ。ごちそうさまでした。
お菓子の時に梅酒までいただいてしまいました。ありがとうございます。
全体的な量はそれほど多くないと思いますが、個人的にはお酒・料理ともに適量でした。おなかも酔い加減もちょうどいい感じでしたよ。
「呑美喰学遊館」のここがおすすめ
「呑美喰学遊館」のおすすめポイントをまとめてみました。
- 1つの建物に4つのスペースが設けられており、日本酒やカフェを楽しめる。
- 「すず季」では昼に定食、夜はコースを味わうことができる。
- 日本酒コーディネーターのご主人が気さくに日本酒のことを教えてくれる。
- 店内はきれいで清潔感がある。落ち着いた雰囲気。
- とにかくご主人の気遣いが素晴らしい。
お店の情報
店名 | 呑美喰学遊館 |
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住所 | 静岡県静岡市清水区西久保522 |
電話番号 | 054-366-5773 |
営業時間 |
10:00~17:00 【ランチ】11:45~13:45 【カフェ】14:00~17:00 【ディナー】18:00~21:00 |
定休日 | 水曜日 |
座席数 | 数席 |
駐車場 | あり(店舗前に4台ほど) |
まとめ
「呑美喰学遊館」の呑み処「すず季」では、落ち着いた雰囲気の中で、静かに日本酒を楽しむことができます。
「今年は日本酒を学んでみようかな!」という方はぜひ行ってみてください。