地域ブログの作り方
2016年1月末に雑記ブログ(テーマを絞らずいろいろ書くブログのこと)として生まれた当ブログは、2度の改名を経て、2017年4月に静岡のグルメ情報に特化した「はらぺこリズム」として再スタートしました。
ここまで培ってきた地域ブログの運営に関するノウハウを公開します。ブログをやってみたいと思っている方は必見!
目次
地域ブログってなに?
「そもそも地域ブログってなに?」という方もいらっしゃると思いますので、このあたりから説明していきますね。
- あそこの飲食店が美味しいよ。
- あそこに新店舗がオープンしたよ。
- あそこの温泉旅館がおすすめだよ。
- もうすぐ開催されるイベントを紹介するよ。
こういったある地域の情報を紹介するブログのことを地域ブログと呼びます。当ブログも静岡のグルメ情報を発信しているので地域ブログですね。
他のブログ、メディアを具体例として挙げておきました。ご覧いただければ理解が深まると思います。
ブログについて「何を書いたらいいかわからない」という人は、こういった地域ブログがおすすめです。なぜなら、地元で話題のお店・イベント・観光地の紹介なら、専門的な知識を必要としないからです。
地域ブログのメリット
地域ブログには、たくさんのメリットがあります。
ネタに困らない
わたしは主に静岡の飲食店の紹介をしていますが、まずネタに困ることはありません。雑誌・Twitter・グルメサイト・Instagramで情報収集をして、気になったお店に食べに行くだけだからです。
ブロガー特有の「何を書いたらいいかわからない」という悩みはまずありませんね。
特色が出る
地域ブログは、テーマを絞っているので、自然と特色が出ます。読者がパッと見て、何のブログかわかりやすいですね。
ファーストビューでよくわからないのはまずいです。群雄割拠のブログ界では、特色を前面に押し出すことがとても重要。
アクセスアップに有効
地域ブログのような何らかの情報に特化したブログは、Googleからの評価を得やすいです。関連記事が増えれば増えるほどクローラー(世界中のサイトを巡回するプログラム)に拾われやすいから。
さらに、テーマを絞れば絞るほど、関連性のある記事が増えていくので、目的を持って検索してきた読者の思いと合致し、ブログ内を回遊してくれる確率が高くなります。
それにより、ページ/セッションは上がります。わたしも雑記の時は1.2でしたが、グルメ寄りに特化した現在は1.8~1.9まで上がりました。
「ページ/セッション」とは、アクセス解析ツール・Google Analyticsの「ユーザーが1訪問あたり何ページ見たか」というアクセスの指標。
「はらぺこリズム」でもアクセスアップを実証済み
当ブログも雑記からグルメ寄りに移行したことで、アクセスがぐんぐんとのびていき、2018年10月に20万PVに到達しました。
2017年3月(まだ雑記) | 33,894PV |
---|---|
2017年4月(グルメ寄りに変更) | 47,122PV |
2017年5月 | 66,661PV |
2017年6月 | 79,253PV |
2017年7月 | 83,443PV |
2017年8月 | 104,426PV |
2018年4月 | 137,358PV |
2018年7月 | 168,185PV |
2018年10月 | 203,765PV |
他県からのアクセスがある
以前に、浜松の神ブロガー・むらきちさんとの対談でわかったことがおもしろかったので、ここでご紹介します。
むらきちさんは、ブログ立ち上げ1ヶ月目に8,587PV、2ヶ月目で収益発生額100,000円を達成したかなりの戦略家です。人一倍努力していて、直近では30万PV達成。
「地域ブログなんて書いても、地元の人にしか読まれないんだから、そんなにアクセスいかないでしょ?」
ほとんどの方がそう思われるかもしれません。しかし、当ブログのアクセス元(2017月4~2017年8月のデータ)を確認したところ、静岡は27.55%にすぎなかったのです。
- 静岡:27.55%
- 東京:20.67%
- 大阪:14.32%
- 愛知:13.06%
- 神奈川:8.75%
- 埼玉:1.79%
- 北海道:1.38%
- 千葉:1.32%
- 福岡:1.04%
- 兵庫:0.99%
残りの72.5%は、東京・大阪・愛知など、さまざまな県であることがわかりました。わたしもむらきちさんも静岡からのアクセスが50%くらいだと思っていたので、このデータには驚きましたね。
静岡以外の方が静岡の情報を求めているとなると、地域ブログもまだまだ上を目指せるし、記事内に必要な情報や方向性も見えてくると思いませんか?
地域ブログのデメリット
収益化しづらいことがデメリットでしょうか。ただ、それも「県外からのアクセスが多い」というところに打開策がありそうです。
あと、個人的にはグルメに特化したおかげで、だいたいお腹を壊しています(笑)
外部のグルメ取材で無理して食べて、1週間ほどお腹を壊すなど、もう満身創痍。胃腸を酷使するので、たまにガスター10を飲んだり、ちゃんとしたケアが大切ですね。
地域ブログ運営のコツ
やっと核心である運営のコツに触れていきます。要チェック!
地域を絞ろう
地域はできるだけ絞ったほうがいいと思います。静岡県全域よりも静岡市のほうがいいですし、兵庫県全域よりも神戸市のほうがいいです。
どう考えても県内すべてをひとりで取材するのは無理だし、範囲が広すぎるとブログの情報が中途半端になりがちで、読者をがっかりさせてしまいます。まずは自分が住んでいる地域を徹底して紹介しましょう。
厳選しよう
なんでもかんでも紹介すればいいってもんじゃありません。わたしも1日に3軒の飲食店に行って、3軒とも記事にしないこともしばしば。かなり厳選しています。
人は多くの選択肢を与えられると、逆に選択できなくなってしまうので、必ず厳選したほうが良いです。読者からの信頼度も上がっていくでしょう。
店舗名と地域名をキーワードにしよう
気になるお店を探す時に、ユーザーはだいたい「店舗名」や「店舗名+地域」で検索しますよね。キーワードの選定はシンプルです。
ローカルなお店の検索ボリュームはあまり多くないですが、その分、検索結果の1ページ目に出すことは容易です。
「あまり検索されないところを取り上げても意味ないでしょ?」
いえいえ、検索ボリュームが少ないキーワードでもきっちり抑えておくと、恩恵を受けることがあります。それがテレビですね。
こちらは、全国放送される内容を事前に仕込んでバズった記事です。
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倉沢のアジとは? 静岡市清水区由比の名物といえば桜えびですが、もうひとつ地元の名物があります。それが倉沢アジ。収穫量が少 ...
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放送中は、リアルタイムで300人以上がアクセスしている状態がしばらく続きました。検索ボリュームが少なくてもこういったことがあるので、記事にする価値は充分にあるんですね。
情報が少ないお店を紹介しよう
公式サイトがないお店や大手情報サイトに取り上げられていないお店は狙い目です。もちろん、圧倒的に情報が少ないからですね。
大手情報サイトの掲載よりも先に優良な記事をリリースすると、あとから参入されても検索順位で負けない可能性が高いです。現にわたしのブログでも検索結果の1位を死守している記事がいくつかあります。
あとは新店舗は必ずチェックしましょう。メディアに取り上げられる可能性が高いので、できるだけ早めに行って、良いお店ならすぐに記事にしましょう。
お店側も「これから宣伝をしようと思っていた」という場合が多いので、こちらの「紹介したい」という思いと合致しやすいです。Win-Winですね。
店主に声をかけよう
ブロガーにとって大切な写真撮影。勝手に店内を撮られるのが嫌な店主もいるので(わたしも1回だけ怒られました)、できるだけ事前に一声かけましょう。
店主と話すことで、意外な情報を教えてくれる場合があります。そういった情報を記事に盛り込めば、オリジナリティが高くなるので、積極的に話しかけてみてください。
おさらい
地域ブログに関することをざっとおさらいしていきますね。
- ブログのネタで悩むという時間がない。
- 関連する記事が増えていくので、自然と特色が出てくる。
- 読者が回遊するので、アクセスを伸ばしやすい。
- 該当の地域だけでなく他県からのアクセスがある。
- 地域を絞ることで情報が濃厚になっていく。
- 厳選して良い情報だけ提供すれば、信頼度アップ。
- 店舗名と地域名をキーワードにするだけ。簡単、迷わない。
- 情報が少ないお店を紹介すれば、検索結果で一人勝ち。
- 新店舗の情報はメディアに取り上げられる可能性が高い。
- 店主と仲良くなれば、貴重な情報を入手できるかも。
まとめ
ブログを楽しむことが最も重要なので、無理に地域ブログをおすすめすることはありません。自分が楽しいと思うことをテーマにしてください。
地域ブログは、初心者ブロガーにとって、選択肢のひとつとしてアリかなと思います。地元が大好きな人は向いているかも。楽しみながら継続していきましょう。