会いたい人には今のうちにたくさん会っておいたほうがいい

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会いたい人は急にいなくなる

私は22歳と34歳の時に友人を経験した。2人とも突然この世からいなくなったんだ。会いたかったのに、もう二度と会えなくなった。皆さんもそんな経験があるかもしれないし、まだないかもしれない。

ただ、ひとつだけ言えるのは、会いたい人には今のうちにたくさん会っておいたほうがいい、ということだ。今日はそんなお話。

2人との出会いと別れ

22歳の時に別れたYと34歳の時に別れたHの話をしたいと思う。

「今度飲みに行こう」は実現できなかった

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まずYとの話をしよう。

Yは背が高くて明るい奴だった。小学校からの友人で、お互いサッカースポーツ少年団に入っていたことから、よく遊んでいた。

家の前でソフトボールをしたり、お互いの家でゲームをしたり、醤油・ソース・ケチャップ・ジュースなど、いろいろ混ぜたミックスジュースを飲んで吐いたこともある。バカばかりやっていた。

Yはゴールキーパーの素質があって、どんどんうまくなっていった。中学に入ると、Yは地元サッカーチームのジュニアユースに入って忙しくなって、遊ぶことも次第になくなっていった。

さらに高校になると、お互い別の高校に進んだので、完全に疎遠になった。その後は、20歳ぐらいの時にたまたま居酒屋で会ったぐらい。携帯の電話番号やメールアドレスを交換して、たぶん「今度飲もうな」ぐらいの会話だったんじゃないかな。でも、その「今度飲もうな」は実現できなかった。

22歳の若さでYは去っていった。葬儀の時は涙が出なかった。だから「俺って冷たい奴だな」なんて思ったりしていたと思う。Yの顔を見て「なんで死んだんだよ」って心の中で言った。

Yが火葬される直前にようやく涙が出た。人ってこんな風にいなくなっちゃうのか。つらいな。

Yには夢があったことを聞いた。当時、夢なんてなかった私は心から凄いなって思ったんだ。夢がない私は生きていて、夢があるYは死んでしまった。なんでだろうね。

店長の姿を見ることができなかった

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Hとの出会いも小学校の時だった。

Hはガキ大将だった。体が大きくて口も悪い、まさにジャイアンみたいな奴だ。Yと同じくサッカースポーツ少年団に入っていたことから、一緒に遊ぶ機会が多かった。

Hの頭にでかいクモが乗って大笑いしたこと、Hとケンカをして「正門で待ってるからな」と言われ裏門から逃げたこと、うちの冷蔵庫を毎回勝手に開けること、今でも思い出すことは多い。

でもたまにお菓子を奢ってくれたり、急に優しくなるHはなんか憎めない奴だった。

Hがビニールの紐に火をつけて振り回して、溶けた紐がうちの母親の腕に飛んで火傷したことがある。母親はその消えない火傷の痕を見て「Hは元気でやっているかな?」と思ったりしたそうだ。

私とHは高校が同じで、1年生の時は同じクラスだった。まあ高校になっても相変わらずな奴だったけど、高校に入ったばかりで友達もいなかったから、Hと一緒にいることが多かった。Hは誰とでも仲良くなれるから、私はHを通じて他の人と喋るといった感じで、完全にHのことを頼りにしていたのだ。

そんなHとも2・3年生の時は別のクラスで、次第に疎遠になっていった。廊下で会った時に軽く殴られるくらいだった。

20代の頃は全然会わなかった。どこで何をしているのかもよくわからなかった。そんな時、Facebookを通じて再び繋がることができた。東京で焼肉屋の店長をやっているということだった。「あいつが店長かぁ。うん、まぁ似合うかもな。」と思ったりした。

東京に遊びに行ったら、Hの焼肉屋に行って、昔話や近況報告をしながら、焼肉を食べてビール飲もう。そんなことを考えていた。でもそれも実現できなかった。なんでこうも突然いなくなるかね。

Hのお通夜で懐かしい同級生の顔を見つけた。大人になってからもHとは相当仲が良くて悪さもして良い関係だったそうだ。いろんな人の話を聞いて、大人になったHはすごく情に厚い人間で、みんなに愛されていたということを知った。

私なんかよりカッコよく生きていたHが、なぜ死ななければならないんだろうか。命はなんてこうも儚いんだろうかね。

忘年会を開くようになった

Yが亡くなった年から、私は忘年会を開くようになった。会いたい人に急に会えなくなるのが嫌だからだ。でも1人ずつ会うのはなかなか難しい。それなら忘年会でまとめて会ってしまおうという考え。

最初の忘年会は、確か7人だった気がする。それから徐々に増えて、20〜30人は集まるようになった。30代になると、結婚して子供もできてなかなか来れない女性メンバーが出てきて、参加者は減ってしまった。でも子供が少し大きくなれば、旦那さんに預けて参加することができる。できるだけ長く続けよう。

初めは個人的な思いから始めた忘年会。でも次第にそれは変わっていった。みんなが私のように、会いたい人に会えなくなって後悔をするようなことがないように。そう思うようになったんだ。

こんな思いで開催していることはほとんどの人は知らない(ずっと前に一部のメンバーに話したことがあるけれど、もしかしたら引かれてしまったかも)。言ってしまうと重たくなってしまうし、まぁ知らなくてもいいんだ。もっと気軽に集まってほしいしね。結果的にそれが、みんなの後悔を防ぐことができたらいいなと思っている。

彼らが生きたかった未来を生きている

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私たちが生きている現在は、彼らが生きたかった未来だ。きっともっとやりたいことがあって、志半ばだったはずだ。だからきっと天国で「お前らズルいよ」なんて思っているのかもしれない。

彼らが生きたかった未来を私たちは無駄に生きてはいけないのだ。なんとなく生きて、なんとなく日々が過ぎていく。そんな人生で、天国に逝った時、彼らと何を語れるというのだろうか。

だから眩いくらいに輝きたい。自分のやりたいことを貫きたい。彼らの存在が、今でも私の背中を押してくれている。ありがとう。

まとめ

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誰にでも会いたい人はいると思う。今のうちに会ってほしい。本当にいつ会えなくなるかわからないんだ。故郷にいる両親、遠くの街で暮らしている兄弟、昔バカやった友人、学生時代の恩師。伝えたいこと、聞きたいこと、今のうちにたくさん話してほしい。

今年もみんなと乾杯ができますように。

aitaihito

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静岡のグルメ・イベント・観光地の情報を中心に、Webサービス・商品レビュー・オピニオン・音楽の記事も書きます。また、ぐるなびの「みんなのごはん」では、地方ライターとして静岡のグルメを全国に発信中。だいたいビールを飲んでます。